高反発と低反発の違いについて検証
 
*左が高反発、右が低反発になっています。(ソールの「1」の下にCFMと入っていて、フェースにスコアラインがあるのが低反発です。)
いよいよルール適合(低反発)ドライバーが続々と出てきました。急激な流れで大手メーカーの数社は高反発モデルを作らない、もしくは高反発は特注という流れに変わって来ています。つい最近まで反発係数を競っていたのに。。。ゴルフクラブもAV機器のようにとてつもない速さで変わって行きますね。
この低反発の流れは年配のゴルファーであればあるほど気にされるようです。若いゴルファーは逆に低反発を好みますが(プロの影響が大きいようです。)飛距離の落ちてきた年配のゴルファーには、飛距離低下は受け入れ難い問題のようです。まず「低反発」という呼び方自体が飛ばないイメージを焼き付けてしまっているようです。本当に低反発は飛距離が落ちるのか、高反発とどれだけ違うものか検証して行きたいと思います。今回カムイの同スペックシャフト、バランスでヘッドだけ高反発、低反発と分け、片手シングルゴルファーに2週にわたり同じコースで飛距離の比較をして頂きました。また下記の低反発クラブを使用し、多くの方に試打をお願いし感想を聞いて検証しました。
    
写真左r7 425からコンセプトのプレリティタイプR380へと順番にスペックがハードになっていきます。
基本的にこれらのクラブはバランスがよく、最大公約数的に合うということで選びました。そして試打して頂くときにはこれらが低反発という事を隠して(知らない方には)、先入観なしに振って頂きました。これはクラブに対しての先入観で随分と意見や印象が変わるからです。今までお客さんの反応を数多く見てきて感じるのはいくら飛んでも自分が使う気にならないモデルは、ほとんどの方は「飛ぶ」とは言わないのです。また逆に、他人や友人から勧められたモデル、宣伝などの印象で、自分がいいと感じているモデルは飛びが並でも、スイングを変えて頑張って飛ばそうとしたり、それ程飛んでいないのに「飛ぶ!」と自分に暗示をかけて使用されているゴルファーを数多く見てきました。ゴルフクラブの多くの部分をこの様な心理的なものが作用しているのは確実です。おっと、話が少しずれてしまいました。

2/7更新 高反発モデルと低反発モデルの差は練習場のボールを打つとはっきりでるように思います。練習場が採用しているボールによって差があると思いますが、私が見た感じやお客さんからの情報からすると高反発の方が練習場ボールでもそこそこ飛んで行き、低反発モデルだとボールがややドロップしていくように飛んで行きます。飛んでいく先でボールの伸びが高反発に対して悪いのです。これはヘッドスピードが大体39〜42m/sの範囲のゴルファーに顕著に現れます。逆にヘッドスピードが速めの45m./s以上になるとそれ程差が見えなくなります(ちなみに私のショップがお世話になっている練習場はネットまで200ヤード近くあります。)。ですから練習場で試打して頂くと余計に高反発の方が飛んでいるように見えます。しかし、これがコースでコース球を使用すると・・・・これはまた後でレポートします。
それとミスヒットに対してのボールの曲がり方が低反発の方が明らかに穏やかですね。高反発はどちらかというと曲がっていく球でさえ加速しながら勢いよく曲がって行きますが、低反発はインパクトした瞬間にある程度曲がり方が予想出来そうな程度で曲がってくれます。ですから打った時の感触と球筋が一致していることが高反発ヘッドよりもいいところではないでしょうか。
2/10更新 さて最後にカムイ430の高反発、低反発の同スペックを2週にわたり同じコースで片手シングルさんに飛距離を比べて頂きました。試打して頂いた方は身長165cm、ヘッドスピード43m/sでとにかくドライバーが曲がらないゴルファーです。ですのでテスト結果がはっきり出ました。結果から言うと飛距離は変わらないということです。大体240〜250ヤード前後飛んでいたとのこと。練習場で見る限りでは高反発の方が飛んでいるように見えましたが、やはりボールの影響だと思います。フォーティーンの方も言ってましたが練習場のボールではスピン量の関係でクラブの本当の性能を計るのは難しいとのことです。出来れば試打会などに行かれた時には数球使用済みのコース球を使用し試打されると本当の球筋や飛距離が分かると思います。
試打して頂いた観想は低反発の方がインパクトの時にしっかりととらえた感触が残るので不安がないし打感が柔らかいので気持ちよく、しっかりと振りたくなるとのことでした。低反発で飛距離に影響がでそうなゴルファーはいかに自分が安心して振れるドライバーを探すかで飛距離がかわってくると思います。自信を持って振れればその分スイングに淀みがなくなり効率よくボールに力を伝えられるからです。ドライバーにはこれからもっとトータルバランスが求められると思います。