イオンスポーツ フェアライン プライドドライバー
「2004−2005 間違いだらけのゴルフクラブ選び」やいろんな雑誌でも高評価を得ているイオンスポーツのプライドドライバー。ヘッド体積はZXの340ccからフルチタンの390ccにアップ。前作フェアラインZXはアーメット鋼素材を使用しかなりの売れ行きを記録しました。今作は非常に丁寧に仕上げられたドライバーという印象で、このクラブの特徴はクラウン部の肉厚を0.4mmまで薄くしているところです(通常のチタンは0.8〜1.0mm)。メーカーのカタログによると「クラウン部の肉厚を0.4mmまで薄くし、超低重心化を実現。内部に2本配置されたインナーブリッジが目標に対する垂直方向のたわみを安定させ、高い打ち出し角を可能にしました。加えて、インパクト時に最適にたわんだクラウンの復元力でボール初速を大幅に向上させます。」とのこと。重心アングルもロフト別に違い、また別注でモデルによっては重心アングルをオーダーできるというカスタムフィットにも対応しているようです。

ある雑誌のインプレッションでこのドライバーは中、上級者にいいドライバーという評価が載っていましたが、おそらくそれはこのドライバーの構えた時の顔を見て言ったのではないでしょうか。気づいている人は少ないと思いますがこのドライバーは構えるとフェースがスクウェアで球がつかまりにくい印象があるのですが、実はフックフェースでとてもよく球がつかまるのです。分かりにくいと思いますが、上の右の写真を見て頂くとトウ側の塗装をわざと逃がしているのが分かると思います。これでフックフェースの構えづらさを無くしているのです。リアルロフトも多めでよくつかまりよく球の上がるドライバーです。

シャフトは純正重量タイプと純正軽量タイプがあり両方ともミツビシのエストリックス、ショックウェーブになります。シャフトはワッグルしたときにはフレックス表示よりも軟く感じますが振ると結構しっかりした感じです。また別注でグラファイトデザイン、フジクラも選択可能です。

試打して頂くと最初はワッグルした時と打ったときのイメージが違う為かうまく当たらないゴルファーが何人かいましたが、数球打つとつかまった高い球が打てていました。特に先調子のシャフトでうまくしなりを合わせられるゴルファーにはいいようでとても好評でした。ただスイングテンポの速い方はシャフトが戻ってこないという感想でしたが、そういう方はスピーダーなり自分に合う別注シャフトにされるといいと思います。ヘッド的にはとても丁寧でそつなく出来ている感じで、全体的につかまりがよく飛距離も出そうな総合的にいいクラブだと思います。